トルコ語 / 文法 / 第40課

「〜してしまっていた・〜するつもりだった」-mıştı・-(y)ecekti

B2・第40課 / 全42課・約7分

この課でできるようになること: 過去のある時点を基準に、それより前のことと、その時点から見た未来のことが言える。

この課の前に: 第3課「母音そろえ」第6課「〜です」第18課「〜した形」第19課「これから〜する形」第21課「〜したらしい形」

まず意味

日本語にも「した」「していた」「してしまっていた」と過去の中に段階があります。
過去から見てさらに前の過去を表すのが大過去 -mIştI です。
過去のある時点から見た「これから」を表すのが過去未来 -(y)EcEktI です。

これだけ先に

大過去は21課の伝聞過去 -mIş に -tI を重ねます(gel→gelmişti=来てしまっていた)。
過去未来は19課の未来 -(y)AcAk に同じ -tI を重ねます(gel→gelecekti=来るはずだった)。
母音そろえルールがそのまま働きます。

仕組みを理解する理解

大過去 -mIştI =「基準の過去よりさらに前に終わっていた」

21課の伝聞過去 -mIş(〜したらしい)に、18課の -DI 由来の -tI を重ねます。gel → gelmiş → gelmişti(ゲルミシュティ)(来てしまっていた)。
「よそから聞いた話」ではなく、基準となる過去の時点よりも前にすでに終わっていたことを表します。この点が -mIş 単独(伝聞・気づき)との違いです。

過去未来 -(y)EcEktI =「〜するはずだった」

19課の未来 -(y)AcAk に、同じ -tI を重ねます。gel → gelecek → gelecekti(ゲレジェクティ)(来るはずだった)。
どちらも、すでに知っている形に「〜だった」にあたる idi が縮まってくっついた形です。

母音そろえ・人称のパーツ・否定

どちらも4型の母音そろえルール(母音調和)が働きます。例: gel→mişti、bak→mıştı、oku→muştu、gör→müştü。
人称のパーツ(人称接尾辞)は -tI のさらに後ろに付けます(gelmiştim、gelecektim)。
否定は、もとの -mIş・-(y)AcAk の前に -mA を入れます。そこから -tI を続けます(gelmemişti、gitmeyecekti)。

活用パターン表

語幹母音グループ大過去 -mIştI過去未来 -(y)EcEktI
gel(ゲル)(来る)前舌・非円唇gelmişti(ゲルミシュティ)gelecekti(ゲレジェクティ)
bak(バク)(見る)後舌・非円唇bakmıştı(バクムシュトゥ)bakacaktı(バカジャクトゥ)
oku(オク)(読む)後舌・円唇okumuştu(オクムシュトゥ)okuyacaktı(オクヤジャクトゥ)
gör(ゴル)(見る)前舌・円唇görmüştü(ゴルミュシュテュ)görecekti(ゴレジェクティ)
gel + 私(-im)gelmiştim(ゲルミシュティム)gelecektim(ゲレジェクティム)

例で確かめる

ミニ会話理解
  • A: Toplantıya neden gelmedin?(トプラントゥヤ・ネデン・ゲルメディン)(なんで会議に来なかったの?)
  • B: Gelecektim ama arabam bozuldu.(ゲレジェクティム・アマ・アラバム・ボズルドゥ)(行くつもりだったんだけど、車が壊れたんだ)
  • A: Ali'ye haber verdin mi?(アリイェ・ハベル・ヴェルディン・ミ)(アリには知らせた?)
  • B: Vermiştim, ama telefonunu açmamış.(ヴェルミシュティム・アマ・テレフォヌヌ・アチマムシュ)(知らせておいたんだけど、彼は電話に出なかったみたい)
よくある間違い理解
  • × -mIş(伝聞過去)と -mIştI(大過去)を同じ意味だと思う → ○ -mIş 単独は「よそから聞いた・気づいた」、-mIştI は「基準の過去よりさらに前に終わっていた」。
  • × gelmişti を「来たらしかった」と訳す → ○ 「(そのときはもう)来てしまっていた」。基準となる過去の時点がある。
  • × -(y)EcEktI を「〜する予定です」と訳す → ○ idi が付くので必ず過去。「〜するはずだった」というニュアンス。
  • × bakecekti・bakmişti → ○ bak の a は後舌グループなので bakacaktı・bakmıştı(バクムシュトゥ)(点なしの ı)。
  • × Ona söyleyecektim を「彼に言います」と訳す → ○ tI が付くので必ず過去。「言うつもりだった(が言わなかった)」。
深く知る深掘り

t は常に t のまま

t は常に t のまま、d には変わりません。

3行まとめ

この課に出てくることば

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