トルコ語 / 文法 / 第21課

「〜したらしい」形 -mış(伝聞過去)

A2・第21課 / 全42課

「〜したらしい」形 -mış(伝聞過去)

この課でできるようになること: 「雨が降ったらしい」「気づいたら来ていた」など、自分で直接見ていない過去のことを言えるようになります。否定形や、名詞・形容詞に付く使い方もできるようになります。

まず日本語で考える

日本語の「〜したらしい」「〜したんだって」「〜していたんだ(今気づいた)」に当たるのが、この「〜したらしい形」(伝聞過去 -mış)です。人から聞いた話・あとから気づいたこと・推測に使います。日本語にもまったく同じ言い分けがあるので、日本語話者にはニュアンスがつかみやすい形です。トルコ語の昔話はよく "Bir varmış, bir yokmuş."(あったとさ、なかったとさ)という -mış の形で始まります。これは「自分は見ていない、昔からの言い伝え」というこの形の性質そのものです。

ルール

①語幹の最後の母音を見て、4型の「母音そろえルール」(母音調和)で mış/miş/muş/müş を選びます。
②18課の -DI と違って d/t の変化はありません(-mIş は m で始まるパーツだからです)。
③人称のパーツ(人称接尾辞)を続けます。
④否定は「〜ない形」-mA を挟むだけです。z のような特別な消え方はなく、規則的です(gel-me-miş → gelmemiş)。
⑤名詞・形容詞にも直接付けられます。母音で終わる語には、つなぎの音(緩衝音)y を挟みます: hasta(病気)+ y + mış = hastaymış

「〜した形」-DI との使い分けが最重要ポイント:

活用パターン表

gelmiş(肯定)と gelmemiş(否定)の全人称、そして母音終わりの語に付くつなぎの音 y の例をまとめました。

人称gelmiş(来たらしい)gelmemiş(来なかったらしい)
ben(私)gelmişimgelmemişim
sen(君)gelmişsingelmemişsin
o(彼/彼女)gelmişgelmemiş
biz(私たち)gelmişizgelmemişiz
siz(あなたたち)gelmişsinizgelmemişsiniz
onlar(彼ら)gelmişlergelmemişler

名詞・形容詞述語の例: hasta(病気)+ y + mış = hastaymış(病気だったらしい)。母音終わりの語だけ y が挟まります。

例文

ミニ会話

A: Duydun mu? Ayşe yeni bir iş bulmuş!(聞いた?アイシェが新しい仕事を見つけたんだって!)
B: Gerçekten mi? Ne zaman olmuş bu?(本当に?それいつのこと?)
A: Geçen hafta olmuş, ama bana yeni söylediler.(先週のことだったらしいけど、私には最近教えてくれたんだ)
B: Vay be, hiç haberim yoktu!(うわ、全然知らなかった!)
A: Yeni işi de çok iyiymiş.(新しい仕事もすごくいいらしいよ)
B: Ne güzel, tebrik edelim.(よかったね、お祝いを言おう)

つまずきポイント

3行まとめ

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