母音そろえルール・4型(ı/i/u/ü)
この課でできるようになること: パーツの母音を ı / i / u / ü の4つから正しく選べるようになる。前の課の2型と合わせて、トルコ語のほぼ全部のパーツの母音が予測できるようになる。「〜を」の形(対格)を例に、初めて見る単語でも自分でパーツを組み立てられる状態を目指します。
まず日本語で考える
前の課で「最後の母音が前グループなら e、後ろグループなら a」という2択のルールを学びました。パーツにはもう1種類、4択のものがあります。といっても、判断材料が1つ増えるだけで考え方は同じです。増える材料は「唇を丸めて出す音かどうか」。日本語で「オ」「ウ」と言うときに唇がすぼまりますね。あの丸めのことです。2型ができれば、4型はその応用です。トルコ語のパーツは、2型(e/a)か4型(ı/i/u/ü)のどちらかにほぼ全部分類できます。この2つのパターンを覚えれば、辞書に載っていない単語にも自分でパーツを付けられます。
ルール
4型のパーツは、このアプリでは大文字 I で表します。選び方は2ステップ。
①単語の最後の母音が前グループ(e, i, ö, ü)か後ろグループ(a, ı, o, u)かを見る
②その母音が唇を丸めて出す音(o, ö, u, ü)かどうかを見る
答えは次の表の4マスのどれか1つに自動的に決まります。
| 唇を丸めない | 唇を丸める |
|---|
| 前グループ | i | ü |
| 後ろグループ | ı | u |
なお、単語が母音で終わるときは、母音同士がぶつからないように緩衝子音 y を挟みます(oda→odayı)。発音をなめらかにするための音で、意味は変わりません。
活用パターン表
「〜を」の形 -(y)I(対格・詳しくは9課)で、4パターンを一覧にしました。
| 単語 | 最後の母音 | 判定 | 結果 |
|---|
| ev(家) | e | 前・丸めない → i | evi |
| dost(友人) | o | 後ろ・丸める → u | dostu |
| kız(女の子) | ı | 後ろ・丸めない → ı | kızı |
| göz(目) | ö | 前・丸める → ü | gözü |
| oda(部屋) | a | 後ろ・丸めない(+緩衝y) → ı | odayı |
| kutu(箱) | u | 後ろ・丸める(+緩衝y) → u | kutuyu |
例文
- ev(家)→ evi(家を): e は前・丸めない → i
- dost(友人)→ dostu(友人を): o は後ろ・丸める → u
- kız(女の子)→ kızı(女の子を): ı は後ろ・丸めない → ı
- göz(目)→ gözü(目を): ö は前・丸める → ü
- oda(部屋)→ odayı(部屋を): 母音終わりなので緩衝 y を挟む → yı
- okul(学校)→ okulu(学校を): u は後ろ・丸める → u
- çay(お茶)→ çayı(お茶を): a は後ろ・丸めない → ı
- kedi(猫)→ kediyi(猫を): 母音終わりなので緩衝 y を挟む → yi
- kutu(箱)→ kutuyu(箱を): 母音終わりなので緩衝 y を挟む → yu
- kalem(ペン)→ kalemi(ペンを): e は前・丸めない → i
- yol(道)→ yolu(道を): o は後ろ・丸める → u
- deniz(海)→ denizi(海を): i は前・丸めない → i
- gün(日)→ günü(日を): ü は前・丸める → ü
- yıl(年)→ yılı(年を): ı は後ろ・丸めない → ı
- köy(村)→ köyü(村を): ö は前・丸める → ü
ミニ会話
持ち物を尋ねる場面です。
※会話には後の課で学ぶ形も出てきます。今は意味がつかめればOKです。
- A: Kalemi görüyor musun?(ペンが見える?)
- B: Evet, kalemi görüyorum. Kutuyu da görüyorum.(はい、ペンが見えます。箱も見えます。)
- A: Peki, odayı temizledin mi?(じゃあ、部屋は掃除した?)
- B: Evet, odayı temizledim. Yolu da temizledim.(はい、部屋を掃除しました。道も掃除しました。)
kalemi・kutuyu・odayı・yolu はすべて「〜を」の形(対格)。最後の母音だけで i / u / ı / ü のどれになるかが自動的に決まっています。
つまずきポイント
- × evı → ○ evi : e は前グループなので i。点なし ı が付くのは後ろグループのときだけ。ı と i の書き分けに最後まで注意。
- × dostı → ○ dostu : o は唇を丸める音。丸める母音の後ろに来るのは u か ü。
- × gözi → ○ gözü : ö も唇を丸める音。前グループ×丸める → ü。
- × odaı(緩衝なし)→ ○ odayı : 母音で終わる単語には y を挟む。母音同士を直接つなげない。
- × kutuu → ○ kutuyu : u で終わる単語も同じく y を挟む。母音を2つ並べて書かない。母音が連続する語ではこの y を忘れやすいので、母音で終わる単語を見たら必ずチェックしましょう。
3行まとめ
- 4型(I)のパーツは ı / i / u / ü の4択。
- 判断材料は「前か後ろか」+「唇を丸めるか」の2つだけ。母音で終わる単語には y を挟む。
- 2型(A)と4型(I)の2パターンで、トルコ語のパーツの母音はほぼ全部予測できる。