トルコ語 / 文法 / 第41課
この課でできるようになること: 「自分で」「彼女自身」のように kendi を使って強調でき、これまでの課でばらばらに出てきた否定の形(değil・-mA・ne...ne de)を整理して、正しく使い分けられるようになります。
日本語の「自分」「自分自身」「(私)自身が」にあたるのがトルコ語の kendi です。kendi は人称のパーツ(人称接尾辞)を付けて姿を変え、「私自身」「君自身」のように誰の話かを示します。日本語で「自分でやった」「自分自身に気をつけて」と言うときの感覚に近いので、意味はつかみやすいはずです。あわせてこの課では、これまでバラバラに出てきた否定の形を一度に整理します。名詞・形容詞の否定は değil、動詞の否定は -mA、「どちらも〜ない」は ne...ne de です。この3つを、最後まで迷わず使い分けられるようにします。
① kendi は「自分」を表す単語。人称のパーツを付けて「〜自身」を作る: kendim(私自身)/ kendin(君自身)/ kendisi(彼・彼女自身)/ kendimiz(私たち自身)/ kendiniz(あなた方自身)/ kendileri(彼ら自身)。
② kendi はいつも母音 i(前舌・非円唇)で終わる単語なので、後ろに付く人称のパーツはいつも前舌の形になる。母音そろえルール(母音調和)によって語幹側が変わることはない。
③ 格のパーツ(「〜を」「〜に」など)を続けるときは、母音で終わる語なので、緩衝子音として y ではなく n を挟む: kendini(自分自身を)/ kendine(自分自身に)/ kendinde(自分自身のところに)/ kendinden(自分自身から)。
④ kendi kendine で「独学で・ひとりでに・誰の力も借りずに」という決まり文句になる。
⑤ kendi は35課の「自分に向かう形」(再帰態 -In。例: yıkanmak=自分の体を洗う)とは別物。-In は動詞そのものに再帰の意味を組み込むパーツ、kendi は「自分」を指す独立した単語。Kendini yıkadı.(彼は自分の体を自分で洗った)のように、同じ文で組み合わせて強調することもできる。
⑥ 否定のまとめ: 名詞・形容詞文の否定は değil(O öğrenci değil.=彼は学生ではない)。動詞の否定は語幹のすぐ後ろ、時制のパーツの前に -mA を挟む(gel-me-di=gelmedi、来なかった)。「AもBも〜ない」は ne A ne (de) B(Ne param ne de vaktim var.=お金も時間もない。述語は肯定のまま置く)。
人称による変化(母音そろえルールの影響を受けず、いつもこの形):
| 人称 | kendi + 人称のパーツ | 意味 |
|---|---|---|
| ben(私) | kendim | 私自身 |
| sen(君) | kendin | 君自身 |
| o(彼/彼女) | kendisi | 彼・彼女自身 |
| biz(私たち) | kendimiz | 私たち自身 |
| siz(あなた方) | kendiniz | あなた方自身 |
| onlar(彼ら) | kendileri | 彼ら自身 |
格変化(緩衝子音は常に n):
| 格 | 形 | 意味 |
|---|---|---|
| 〜を(対格) | kendini | 自分自身を |
| 〜に(与格) | kendine | 自分自身に |
| 〜で(位置格) | kendinde | 自分自身のところに |
| 〜から(奪格) | kendinden | 自分自身から |
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