この課でできるようになること: 「会う(=お互いに見合う)」「着替える(=自分に着せる)」のなりたちが分かり、正しく使える。
この課の前に: 第3課「母音そろえ・4型」・第16課「音が濁るルール」・第33課「『〜させる形』」・第34課「『〜される形』」
まず意味
日本語の「見つめ合う」のような「〜合う」にあたるのが、動詞に -Iş を付ける「お互いに〜し合う形」(相互態)です。
「体を洗う」のように動作が自分自身に向かうときは -In を付けます(「自分に向かう形」・再帰態)。
できあがった動詞は1つの単語として辞書に載っています。
これだけ先に
子音で終わる動詞にはそのまま -Iş か -In を付け、母音で終わる動詞には子音だけ(ş か n)を足します。
-Iş は「お互いにし合う形」(gör→görüşmek)、-In は「自分に向かう形」(yıka→yıkanmak)です。
できあがった動詞は1つの単語として辞書ごと覚えるのが実用的です。
仕組みを理解する理解
-Iş =「お互いに〜し合う形」(相互態)
子音で終わる動詞にはそのまま -Iş を付けます(gör→görüş)。母音で終わる動詞には ş だけを足します(selamla→selamlaş)。
-In =「自分自身に向かう形」(再帰態)
子音で終わる動詞にはそのまま -In を付けます(sar→sarın)。母音で終わる動詞には n だけを足します(yıka→yıkan)。
| もとの動詞 | 新しい動詞 | 意味 |
|---|
| gör(ゴル)(見る) | görüşmek(ゴリュシュメク) | 会う(直訳: お互いに見合う) |
| selamla(セラムラ)(挨拶する) | selamlaşmak(セラムラシュマク) | 挨拶を交わす |
| yıka(ユカ)(洗う) | yıkanmak(ユカンマク) | 自分を洗う=入浴する |
| giy(ギイ)(着る) | giyinmek(ギインメク) | 身支度をする・服を着る |
| hazırla(ハズルラ)(準備する) | hazırlanmak(ハズルランマク) | 自分の準備をする |
活用パターン表
語末が子音か母音かで、パーツの付き方が変わります。
| 語末のタイプ | 相互形(-Iş) | 再帰形(-In) |
|---|
| 子音で終わる | yaz(ヤズ)→yazışmak(文通する) | sar(サル)→sarınmak(自分を包む) |
| 子音で終わる | it(イト)→itişmek(押し合う) | sür(スュル)→sürünmek(自分に塗る) |
| 母音で終わる | selamla(セラムラ)→selamlaşmak | yıka(ユカ)→yıkanmak |
| 母音で終わる | kucakla(クジャクラ)→kucaklaşmak(抱き合う) | hazırla(ハズルラ)→hazırlanmak |
例で確かめる
- Yarın görüşürüz.(ヤルン・ゴリュシュリュズ)(明日会いましょう)← gör + üş + ür + üz
- Sabah yıkanıyorum, sonra giyiniyorum.(サバフ・ユカヌヨルム・ソンラ・ギイニヨルム)(朝、体を洗って、それから着替えます)
- Okulda selamlaşıyoruz.(オクルダ・セラムラシュヨルズ)(学校で挨拶を交わします)
- Yeni komşularla henüz tanışmadık.(イェニ・コムシュラルラ・ヘニュズ・タヌシュマドゥク)(新しいご近所さんとはまだ知り合っていません)
ミニ会話理解
- A: Sen ve Ayşe nasıl tanıştınız?(セン・ヴェ・アイシェ・ナスル・タヌシュトゥヌズ)(あなたとアイシェはどうやって知り合ったの?)
- B: Üniversitede tanıştık.(ユニヴェルスィテデ・タヌシュトゥク)(大学で知り合ったんだ)
- A: Hâlâ sık görüşüyor musunuz?(今もよく会ってるの?)
- B: Evet, her hafta sonu görüşürüz.(エヴェト・ヘル・ハフタ・ソヌ・ゴリュシュリュズ)(うん、毎週末会ってるよ)
- A: Güzelmiş. Ben de sabah hazırlanmalıyım, geç kaldım!(ギュゼルミシュ・ベン・デ・サバフ・ハズルランマルユム・ゲチ・カルドゥム)(いいね。私も朝の支度をしなきゃ、遅れちゃう!)
- B: Görüşürüz o zaman!(ゴリュシュリュズ・オ・ザマン)(じゃあ、またね!)
よくある間違い理解
- × 30課の「動詞を名詞にする形」-ış と混同する → ○ 形は同じでも働きが別。-mek が続いて動詞のままなら、この課の「し合う形」。
- × yıkamak と yıkanmak を同じ意味で使う → ○ yıkamak は「(何かを)洗う」、yıkanmak は「自分を洗う」。Arabayı yıkadım.(アラバユ・ユカドゥム)(車を洗った)/ Yıkandım.(ユカンドゥム)(入浴した)。
- × görüşürüz を「私たちは見ます」と直訳する → ○ 「(お互いに)会いましょう」。別れ際の決まり文句。
- × 母音で終わる動詞にも I を挟む(selamlaışmak のような形) → ○ 子音だけを足す(selamlaş, yıkan)。挟むのは子音で終わる動詞のときだけ。
- × tanışmak・anlaşmak をもとの動詞(tanımak・anlamak)と同じ意味だと思い込む → ○ 派生後は意味が少しずれる。単語ごと覚えるのが確実。
深く知る深掘り
-Iş と動詞を名詞にする形(動名詞)-ış の違い
同じ -ış / -iş でも、動詞のまま使えば「し合う形」、名詞化(30課の動名詞)すれば別の意味の名詞になります。文の中での役割で見分けます。
konuş にもとから含まれる相互の意味
konuş(コヌシュ)(話す)は、「言葉を交わし合う」という相互の意味がもとから含まれている動詞です。
3行まとめ
- -Iş =「お互いにし合う形」(görüşmek=会う、tanışmak=知り合う)。
- -In =「自分に向かう形」(yıkanmak=入浴する、sarınmak=自分を包む)。
- 子音で終わる動詞にはそのまま、母音で終わる動詞には子音だけを足す。できあがった動詞は単語ごと覚えるのが近道。