トルコ語 / 文法 / 第36課

「もし〜だったら」-sAydI(反実仮想)

B2・第36課 / 全42課・約7分

この課でできるようになること: 「お金があったら買っていたのに」と、実際とは違う過去を仮定して話せる。

この課の前に: 第2課「母音そろえ・2型」第6課「人称のパーツ」第18課「『〜した』の形」第27課「『もし〜なら』の形」

まず意味

日本語の「もし〜たら」には、これから起こるかもしれない話と、実際とは違う過去への「たられば」の2種類があります。
トルコ語は前者を27課の -irse/-arsa、後者をこの課の -sAydI で言い分けます。
-sAydI は -sA に「〜だった」idi がくっついた形です。

これだけ先に

語幹に直接 -sA を付けます。
その後ろに -ydI を続けると -sAydI になります(gel+seydi→gelseydi)。
前グループの動詞には -seydi、後ろグループには -saydı。「いつもの形」は経由しません。
後半の文にも過去の形(-irdi など)をよく使います。

仕組みを理解する理解

語幹 + -sA + -ydI = -sAydI

動詞の語幹(もとの部分)に直接 -sA を付け、その後ろに idi 由来の -ydI を続けます。合わせて -sAydI。「いつもの形」(アオリスト)は経由しません。

母音そろえルール(母音調和)

前グループ(e, i, ö, ü)の動詞には -seydi、後ろグループ(a, ı, o, u)には -saydı。母音で終わる動詞にもつなぎの音なしでそのまま付きます(bekle→bekleseydi)。

文の後半と人称のパーツ

文の後半(「〜したのに」の部分)にも過去の形(-irdi / ArdI など)をよく使います。
人称のパーツ(-m, -n, -k, -nIz など)は -sAydI のさらに後ろに続きます。
gel+seydi+m=gelseydim は「私が来ていたら」という意味です。

  • gel + seydi → gelseydi(ゲルセイディ)(もし来ていたら)
  • ol + saydı → olsaydı(オルサイドゥ)(もしそうだったら)
  • bil + seydi → bilseydi(ビルセイディ)(もし知っていたら)

活用パターン表

語幹の最後の母音で -seydi か -saydı かが決まります(2型調和なので、丸め〈円唇〉は関係ありません)。

語幹最後の母音グループ-sAydI形
gel(ゲル)(来る)egelseydi(ゲルセイディ)
gör(ゴル)(見る)ö前(丸めても関係なし)görseydi(ゴルセイディ)
bekle(ベクレ)(待つ)ebekleseydi(ベクレセイディ)
ol(オル)(〜になる)o後ろ(丸めても関係なし)olsaydı(オルサイドゥ)
al(アル)(取る)a後ろalsaydı(アルサイドゥ)
dur(ドゥル)(止まる)u後ろ(丸めても関係なし)dursaydı(ドゥルサイドゥ)

例で確かめる

ミニ会話理解
  • A: Dün parti nasıldı?(デュン・パルティ・ナスルドゥ)(昨日のパーティーどうだった?)
  • B: Çok eğlenceliydi! Keşke sen de gelseydin.(チョク・エーレンジェリイディ・ケシュケ・セン・デ・ゲルセイディン)(すごく楽しかったよ!君も来ていたらなあ)
  • A: Ah, bilseydim gelirdim. Kimse söylemedi.(アフ・ビルセイディム・ゲリルディム・キムセ・ソイレメディ)(ああ、知っていたら来てたのに。誰も教えてくれなかった)
  • B: Erken haber verseydik, sen de programını değiştirirdin belki.(エルケン・ハベル・ヴェルセイディク・セン・デ・プログラムヌ・デーイシュティリルディン・ベルキ)(私たちが早く知らせていたら、君も予定を変えられたかもね)
  • A: Doğru. Peki yemekler nasıldı?(ドール・ペキ・イェメクレル・ナスルドゥ)(そうだね。それで、料理はどうだった?)
  • B: Harikaydı! Biraz daha kalsaydın, tatlıyı da yerdin.(ハリカイドゥ・ビラズ・ダハ・カルサイドゥン・タトルユ・ダ・イェルディン)(最高だったよ!もう少しいたら、デザートも食べられたのに)
よくある間違い理解
  • × これから起こりうる話に -sAydI を使う → ○ ありうる条件は -irse/-arsa(27課)。-sAydI は「実際はそうならなかった」専用。
  • × gel-ir-seydi と「いつもの形」をはさむ → ○ この課は語幹に直接付ける: gelseydi。
  • × 後半を現在の形にする(Param olsaydı, alırım) → ○ 後半も過去の形: alırdım(アルルドゥム)(買っていたのに)。
  • × bekleyseydi とつなぎの音を挟む → ○ -sA は子音から始まるので、母音で終わる動詞にもそのまま付く: bekleseydi。
  • × 否定を -sAydImA の順で作る → ○ 否定は -mA が先: kabul et+me+seydim=etmeseydim(エトメセイディム)(引き受けなければよかった)。

3行まとめ

この課に出てくることば

次の課へ 第37課 「〜と」の引用 diye・ki(間接話法)

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