「もし〜なら」の言い方 -se/-sa
この課でできるようになること: 「もし雨が降ったら家にいます」のような、現実にありうる条件の文を作れるようになる。人称接尾辞まで含めてスラスラ言えるように練習します。
まず日本語で考える
日本語では「雨が降ったら」「時間があったら」のように、動詞の形を変えるだけで条件を表せます。トルコ語も同じで、動詞につくパーツで条件を表します。作り方は、20課で学んだ「いつもの形」(習慣や一般論を言う形・アオリスト)に、条件の接尾辞(単語の後ろにつくパーツ)-sA を重ねるだけです。日本語の「〜たら」と同じ感覚で、現実にありうる・起こりそうな条件に使えます。「もし宝くじが当たったら」のような非現実の空想には使いません。それは36課の別の形です。「いつもの形」をすでに知っていれば、あとは -sA と人称のパーツ(人称接尾辞)を足すだけです。この課は実質「復習+ひと足し」の課です。
ルール
① まず動詞を「いつもの形」にする(gel → gelir、yap → yapar など)。
② その後ろに -sA を付ける。2型の母音そろえルール(母音調和)で se/sa が決まる。
③ 最後に、だれの話かを示す人称のパーツを付けます(gelirse + n → gelirsen 君が来るなら)。
④ eğer(もし)を文頭に置いてもよいが、-se/-sa 自体に「もし」の意味があるので省略しても通じる。
⑤ 「いつもの形」を経由せず語幹に直接 -sA を付けると、「もし〜だったら(仮定・願望)」という別のニュアンスになる(36課)。この課では「いつもの形 + sA = 現実的な条件」をまず固める。
下の表でgelmek(来る)を例に、人称ごとの条件形の作り方をまとめて確認しましょう。人称のパーツの形さえ覚えれば、他の動詞にもそのまま応用できます。
活用パターン表
| 人称 | 接尾辞 | gelmek(来る)の条件形 |
|---|
| (ben)私が | -sem | gelirsem(もし私が来るなら) |
| (sen)君が | -sen | gelirsen(もし君が来るなら) |
| (o)彼/彼女が | -se | gelirse(もし彼/彼女が来るなら) |
| (biz)私たちが | -sek | gelirsek(もし私たちが来るなら) |
| (siz)あなたたちが | -seniz | gelirseniz(もしあなたたちが来るなら) |
| (onlar)彼らが | -lerse | gelirlerse(もし彼らが来るなら) |
例文
- gel + ir + se → gelirse(もし来るなら)
- ol + ur + sa → olursa(もしそうなるなら)
- yap + ar + sa → yaparsa(もしするなら)
- oku + r + sa → okursa(もし読むなら)
- (Eğer) yağmur yağarsa, evde kalırım.(もし雨が降ったら、家にいます)
- Vaktin olursa, gel.(もし時間があったら、来て)
- İstanbul'a gidersen, çay iç.(イスタンブールに行ったら、お茶を飲んでね)
- Param olursa, sana hediye alırım.(もしお金があったら、君にプレゼントを買うよ)
- Erken kalkarsam, spor yaparım.(もし早く起きたら、運動をする)
- Yardım ederseniz, çok sevinirim.(もし手伝ってくれたら、とても嬉しいです)
- Anlamazsan, sorabilirsin.(もし分からなかったら、質問していいよ)
- Hava güzel olursa, dışarı çıkarız.(もし天気が良かったら、外に出ます)
- Onlar gelirlerse, parti başlar.(もし彼らが来たら、パーティーが始まる)
ミニ会話
- A: Yarın hava nasıl olacak?(明日の天気はどうなるかな?)
- B: Bilmiyorum ama yağmur yağarsa, evde kalırım.(分からないけど、雨が降ったら家にいるよ)
- A: Peki güneşli olursa?(じゃあ晴れたら?)
- B: O zaman parka gideriz. Sen de gelirsen çok seviniriz.(その時は公園に行こう。君も来てくれたらすごく嬉しいよ)
- A: Tamam, vaktim olursa gelirim.(分かった、時間があったら行くよ)
- B: Harika, o zaman parkta buluşuruz.(いいね、じゃあ公園で会おう)
つまずきポイント
- ×(現実の条件のつもりで)gelse → ○ gelirse。語幹に直接付けた gelse は「来たらなあ」という仮定・願望寄りの別の形です。
- × gelirsa → ○ gelirse。gelir の i は前グループ(e, i, ö, ü)なので se になります。
- ×「eğer を付けたから -se は不要」→ ○ eğer はあくまで添え物。-se/-sa は必ず必要です。
- × 人称のパーツを忘れて gelirse だけで「君が来るなら」のつもりになる → ○ 「君が」なら gelirsen と n を必ず付けます。
- × 3人称複数を gelirseler と作ってしまう → ○ 標準的には gelirlerse(人称の ler が -se より先)。
3行まとめ
- 現実的な「もし〜なら」= 「いつもの形」+ -sA + 人称接尾辞
- eğer は付けても付けなくてもよい(意味の本体は -se/-sa)
- 語幹に直接付ける -se/-sa は別の意味(仮定・願望、36課)。人称は必ず付ける(gelirsen, gelirlerse など)