母音そろえルール・2型(e/a)
この課でできるようになること: 単語の後ろにパーツを付けるとき、e と a のどちらを選ぶかを自分で判断できるようになる。どんなに知らない単語が出てきても、その場でパーツの形を組み立てられるようになる。
まず日本語で考える
日本語は「本【を】」「学校【に】」のように、単語の後ろに助詞を付けて意味を作りますね。トルコ語も同じ発想で、単語の後ろにパーツをどんどん付け足して意味を作る言葉です。ただし日本語と大きく違う点が1つ。トルコ語では、後ろに付くパーツの母音が、前の単語の母音に合わせて姿を変えるのです。これを「母音そろえルール」(母音調和)と呼びます。日本語の助詞は「を」「に」のように形が固定ですが、トルコ語のパーツは単語ごとに ler になったり lar になったりします。慣れないうちは面倒に感じますが、ルールはたった2ステップなので、覚えてしまえば自動的に手が動くようになります。
ルール
トルコ語の8つの母音は、口の前寄りで出す音か、奥寄りで出す音かで2つのグループに分かれます。
- 前グループ: e, i, ö, ü(口の前寄りで出す音)
- 後ろグループ: a, ı, o, u(口の奥寄りで出す音)
2型のパーツ(このアプリでは大文字 A で表します)は、e か a の2択。選び方は次の2ステップだけです。
①単語の最後の母音を見る
②それが前グループなら e、後ろグループなら a を選ぶ
途中の母音は見なくてOK。どんなに長い単語でも、最後の母音だけで決まります。「単語のメロディーを最後まで揃える」イメージです。なお saat(時間)のような外来語には例外があり、後ろグループの単語なのに前グループのパーツを取ることがあります(このあと確認します)。
活用パターン表
複数を表すパーツ -lAr(〜たち)を全8母音で確かめると、次のようになります。
| 単語の最後の母音 | グループ | 単語例 | -lAr の形 |
|---|
| e | 前 | ev(家) | evler |
| i | 前 | deniz(海) | denizler |
| ö | 前 | göz(目) | gözler |
| ü | 前 | gün(日) | günler |
| a | 後ろ | oda(部屋) | odalar |
| ı | 後ろ | kız(女の子) | kızlar |
| o | 後ろ | radyo(ラジオ) | radyolar |
| u | 後ろ | okul(学校) | okullar |
前グループの4母音はすべて -ler、後ろグループの4母音はすべて -lar。2型は「前か後ろか」の2択だけで決まります。
例文
- ev(家)→ evler(家々): e は前グループ → ler
- kitap(本)→ kitaplar(本たち): 最初の i につられず、最後の a を見る → lar
- göz(目)→ gözler(目たち): ö は前グループ → ler
- oda(部屋)→ odalar(部屋たち): a は後ろグループ → lar
- okul(学校)→ okullar(学校たち): u は後ろグループ → lar
- kız(女の子)→ kızlar(女の子たち): ı は後ろグループ → lar
- deniz(海)→ denizler(海たち): i は前グループ → ler
- gün(日)→ günler(日々): ü は前グループ → ler
- araba(車)→ arabalar(車たち): a は後ろグループ → lar
- şehir(街)→ şehirler(街々): i は前グループ → ler
- çocuk(子ども)→ çocuklar(子どもたち): u は後ろグループ → lar
- kalem(ペン)→ kalemler(ペンたち): e は前グループ → ler
- saat(時間)→ saatler(時間たち): 例外語。a は後ろグループだが -ler が付く
ミニ会話
複数形を使った買い物の場面です。
※会話には後の課で学ぶ形も出てきます。今は意味がつかめればOKです。
- A: Kaç kitap istiyorsun?(本は何冊欲しい?)
- B: İki kitap ve üç kalem istiyorum.(本を2冊とペンを3本欲しいです。)
- A: Odalar çok küçük mü?(部屋はとても小さい?)
- B: Hayır, odalar büyük.(いいえ、部屋は大きいです。)
iki kitap のように数字の後ろでは複数形の -lAr を付けないのが普通です(iki kitaplar とは言いません)。odalar・kalemler のように、数字が付かないときは複数形をしっかり使います。この違いにも慣れていきましょう。
つまずきポイント
- × kitapler → ○ kitaplar : kitap の最初の i につられない。見るのは最後の母音 a だけ。
- × gözlar → ○ gözler : ö は前グループ。o(後ろ)と ö(前)は別の母音なので注意。
- × odaler → ○ odalar : 母音で終わる単語でも考え方は同じ。最後の母音 a → 後ろグループ。
- × saatlar → ○ saatler : saat は外来語の例外。後ろグループの a で終わるのに前グループのパーツを取る。
- × iki kitaplar → ○ iki kitap : 数字の後ろでは複数形の -lAr を付けないのが普通。
3行まとめ
- トルコ語は単語の後ろにパーツを足して意味を作る言葉。パーツの母音は前の単語に合わせて変わる。
- 母音は前グループ(e, i, ö, ü)と後ろグループ(a, ı, o, u)の2チーム。
- 2型(A)のパーツは、最後の母音が前グループなら e、後ろグループなら a。saat のような例外語もある。