「〜しなければならない」の言い方 -malı/-meli
この課でできるようになること: 「行かなければならない」「読むべきだ」という義務・必要の文と、その否定・過去の形を、人称や場面に合わせて自在に作れるようになる。
まず日本語で考える
日本語の「行かなければならない」はかなり長い言い回しですが、トルコ語では接尾辞(単語の後ろにつくパーツ)1つで済みます。動詞の語幹に -mAlI を付けるだけです。「〜しなければならない」と「〜すべきだ」の両方をカバーする、英語の must と should を1つにまとめたような便利な形です。この課ではさらに、否定・過去・疑問という、実際の会話でよく使う形まで一通り身につけます。似た意味を持つ lazım / gerek / zorunda という言い方は次の課で扱います。同じ「必要」でもニュアンスの違いがあるので、この課をしっかり固めてから読み比べてみてください。
ルール
① 語幹 + -mAlI。2型の母音そろえルール(母音調和)で malı/meli が決まる(最後の母音が前グループ〈e, i, ö, ü〉なら meli、後ろグループ〈a, ı, o, u〉なら malı)。
② その後ろに、だれの話かを示す人称のパーツ(人称接尾辞)を付けます。母音同士がぶつかるときは つなぎの音 y を挟みます(gelmeli + y + im → gelmeliyim)。
③ 「〜してはいけない」(禁止)は、否定の -mA を先に入れて -mAmAlI(gelmemeli = 来てはいけない)。
④ 「〜しなくてもよい」(必要なし)は、-mAlI に değil を続けた形では言いません。zorunda değil(〜する義務はない)や-mAsInA gerek yok(〜する必要はない)を使うのが自然です。詳しい形は29課(lazım/gerek)で学びます。③(禁止)とは形も意味もまったく違うので注意してください。
⑤ 過去形 -mAlIydI で「(実際にはしなかったが)〜すべきだった」という後悔を表せる。
⑥ 疑問は疑問の助詞 mI を人称接尾辞の前に置く(gelmeli miyim? = 私は来るべきですか?)。
活用パターン表
前グループの動詞 gel(来る)と、後ろグループの動詞 oku(読む)で比べてみましょう。
| 人称 | gel(来る) | oku(読む) |
|---|
| ben(私) | gelmeliyim | okumalıyım |
| sen(君) | gelmelisin | okumalısın |
| o(彼/彼女) | gelmeli(dir) | okumalı(dır) |
| biz(私たち) | gelmeliyiz | okumalıyız |
| siz(あなたたち) | gelmelisiniz | okumalısınız |
| onlar(彼ら) | gelmeliler | okumalılar |
否定(禁止)・過去も同じ人称のパーツの付け方です: gelmemeliyim(私は来てはいけない)/ gelmeliydim(私は来るべきだった)。
例文
- gel → gelmeli(来なければならない)
- oku → okumalı(読むべきだ)
- yap → yapmalı(すべきだ)
- git → gitmeli(行かなければならない)
- gelmeliyim(私は来なければならない)
- Erken kalkmalısın.(君は早起きすべきだ)
- Bu ilacı günde iki kez almalısınız.(あなたたちはこの薬を1日2回飲まなければなりません)
- Gelmek zorunda değilsin.(君は来なくてもいい)
- Gitmeliydim.(私は行くべきだった〈のに行かなかった〉)
- Ona gerçeği söylemeliydik.(私たちは彼〈女〉に本当のことを言うべきだった)
- Sınavdan önce çok çalışmalısın.(試験を受ける前にたくさん勉強すべきだ)
- Bu konuyu konuşmamalıyız.(私たちはこの話題を話してはいけない)
- Yarın erken gelmeli miyim?(私は明日早く来るべきですか?)
- Doktora görünmelisin.(君は医者に診てもらうべきだ)
- Bu kadar tuz yememeliyiz.(私たちはこんなに塩分を摂ってはいけない)
ミニ会話
- A: Yarın toplantı var mı?(明日会議はある?)
- B: Evet, saat 9'da gelmelisin.(うん、9時に来ないといけないよ)
- A: Erken kalkmalıyım o zaman. Gelmeli miyim ben de?(それなら早起きしなきゃ。私も来るべき?)
- B: Hayır, sen gelmek zorunda değilsin. Sadece satış ekibi gelmeli.(いや、君は来なくていいよ。営業チームだけ来ればいい)
- A: Anladım. Ama geçen sefer gitmeliydim, unutmuşum.(わかった。でも前回は行くべきだったのに、忘れてた)
つまずきポイント
- × gitmalı → ○ gitmeli。git の i は前グループなので meli です。
- ×(「来てはいけない」のつもりで)Gelmeli değilsin. → ○ Gelmemelisin. 「しなくてもよい」は zorunda değil や gerek yok で言います(29課)。禁止は -mAmAlI です。
- × Ben gelmeli. → ○ Gelmeliyim. 「誰の義務か」は人称接尾辞で必ず示します。
- × Gelmeli mi yim?(離して書く)→ ○ Gelmeli miyim? 疑問の mi は分けて書きますが、人称のパーツは mi の後ろにくっつけます。
- ×-mAlI を使えばどんな「必要」も言えると思い込む → ○ 客観的な必要には次の課の lazım / gerekiyor の方が自然な場面も多い(例: のどが渇いたときは Su içmeliyim よりも Su içmem lazım の方が自然)。
3行まとめ
- 義務・必要は 語幹 + -mAlI + 人称接尾辞(must と should の両方をカバー)
- 禁止は -mAmAlI、「しなくてもよい」は zorunda değil / gerek yok(-mAlI değil は実際にはあまり使われない。29課で学ぶ)
- -mAlIydI で「〜すべきだった」という過去の後悔、疑問は mi を人称の前に置く