この課でできるようになること: 「私が読んだ本」「君が見た映画」のように、説明される名詞が「される側」のときの言い方が作れる。
この課の前に: 第12課「AのB」・第16課「音が濁るルール」・第25課「〜する人/もの」
まず意味
「私が読んだ本」では、「本」は読む動作をする側ではなく、される側です。
する側を説明する第25課の -(y)an とは、ここで道が分かれます。
される側を説明する道具が -DIk + 所有接尾辞 です。
これだけ先に
動詞を3つの積み木にします。「動作」+「-DIk」+「誰がしたか」です。
最後の人称のパーツが「私が・君が・彼が」を表します。説明される名詞には印を付けません。
仕組みを理解する理解
「される側」の名詞には 語幹 + -DIk + 所有接尾辞
説明される名詞が動作を「する側」でないときは、語幹 + -DIk + 所有接尾辞を使います。
所有接尾辞が「誰の動作か」を表す
所有接尾辞が「誰の動作か」(=かたまりの中の主語)を表します。
所有接尾辞は12課と同じ形です。新しく覚えるのは「-DIk」の部分です。
活用パターン表
| 人称 | 所有接尾辞 | oku(読む) | gör(見る) |
|---|
| ben(ベン)(私が) | -DIğIm | okuduğum(オクドゥーウム) | gördüğüm(ゴルデューユム) |
| sen(セン)(君が) | -DIğIn | okuduğun(オクドゥーウン) | gördüğün(ゴルデューユン) |
| o(彼/彼女が) | -DIğI | okuduğu(オクドゥーウ) | gördüğü(ゴルデューユ) |
| biz(ビズ)(私たちが) | -DIğImIz | okuduğumuz(オクドゥーウムズ) | gördüğümüz(ゴルデューユミュズ) |
| siz(スィズ)(あなたたちが) | -DIğInIz | okuduğunuz(オクドゥーウヌズ) | gördüğünüz(ゴルデューユニュズ) |
| onlar(オンラル)(彼らが) | -DIklArI | okudukları(オクドゥクラル) | gördükleri(ゴルデュクレリ) |
例で確かめる
- okuduğu kitap(オクドゥーウ・キタプ)(彼が読んでいる/読んだ本)← oku + duğ + u(3人称所有=彼が)+ kitap
- yazdığım mektup(ヤズドゥーウム・メクトゥプ)(私が書いた手紙)← yaz + dığ + ım(1人称所有=私が)+ mektup
- gördüğün film(ゴルデューユン・フィルム)(君が見た映画)← gör + düğ + ün(2人称所有=君が)
- Aldığı hediye çok güzel.(アルドゥーウ・ヘディイェ・チョク・ギュゼル)(彼が買ったプレゼントはとてもきれいだ)
- Konuştuğumuz konu önemli.(コヌシュトゥーウムズ・コヌ・オネムリ)(私たちが話した話題は重要だ)
- Dün yediğin yemek nasıldı?(デュン・イェディーイン・イェメク・ナスルドゥ)(昨日君が食べた料理はどうだった?)
ミニ会話理解
- A: Dün okuduğun kitap nasıldı?(デュン・オクドゥーウン・キタプ・ナスルドゥ)(昨日君が読んだ本はどうだった?)
- B: Çok güzeldi. Sen de okumalısın.(チョク・ギュゼルディ・セン・デ・オクマルスン)(すごく良かったよ。君も読むべきだよ)
- A: Onu yazan kişi kim?(オヌ・ヤザン・キシ・キム)(それを書いた人は誰?)
- B: Sevdiğim bir yazar.(セヴディーイム・ビル・ヤザル)(私の好きな作家だよ)
よくある間違い理解
- × okuyan kitap(オクヤン・キタプ)(「私が読んだ本」のつもり) → ○ okuduğum kitap : 本は「される側」なので -dığı の出番。
- × okudukum → ○ okuduğum : k は母音で始まる所有接尾辞の前で ğ に濁る。
- × 「-dığı は過去専用」と思い込む → ○ 現在・未来の内容にも使える(「彼がいま読んでいる本」にも使える)。
- × konuşduğu → ○ konuştuğu : 語幹の最後が息だけで出す音(無声子音。ş など)のときは D が t になる。
- × oku+duğ だけで止める → ○ 「誰が」を所有接尾辞で必ず示す(okuduğu/okuduğum/okuduğun)。3人称複数は okudukları と k のまま。
深く知る深掘り
k は母音の前で ğ に濁る
-DIk の k は、母音で始まる所有接尾辞(1・2・3人称単数など)の前で ğ に濁ります(16課の子音の濁りと同じ)。母音は4型の母音そろえルール(母音調和)で決まります。
語幹末が無声子音なら D は t に変わる
語幹の最後の子音が無声子音(fıstıkçı şahap = f, s, t, k, ç, ş, h, p)のときは、D が t に変わります(konuş→konuştuğu)。
3行まとめ
- 「される側」の名詞を説明するときは 語幹 + -DIk + 所有接尾辞
- 「誰がするのか」は所有接尾辞で表す(okuduğum=私が、okuduğun=君が、okudukları=彼らが)
- -(y)an(する側)との使い分けが、この2課セットの核心。語幹末が無声子音ならDはtになる