「〜のとき」「〜する前に」「〜した後で」の言い方(zarf-fiil/副動詞)
この課でできるようになること: 「食事をしているとき」「家に帰る前に」「読んだ後で」のように2つの動作の時間関係を1つの文で言えるようになります。さらに「バスに乗って学校へ行く」のように動作をつなげたり、「歩きながら話す」「頑張ることで夢を叶える」のように動作の様子や手段を添えたりもできるようになります。
まず日本語で考える
日本語では動詞に「〜とき」「〜する前に」「〜した後で」「〜して」「〜しながら」を続けるだけで、2つの動作の関係を表せます。トルコ語も同じ発想・同じ語順で、動詞の後ろに専用のパーツ(接尾辞)を付けます。こうした「文をつなぐ動詞の形」(副動詞)のうち、よく使う5つをこの課で覚えます。日本語の「〜とき/前に/後で/して/ながら」がそのままパーツに1つずつ対応すると考えると覚えやすいです。
ルール
① -(y)ken(〜のとき・〜している間)= 名詞や活用形の後ろにそのまま付く。珍しいことに母音そろえルール(母音調和)の影響を受けず、いつも -ken のまま形が変わらない。母音の後には つなぎの音 y を挟む(öğrenci + y + ken)。動詞につくときは「いつもの形」(アオリスト)や進行形の後ろに付く(gelirken=来ているとき、okurken=読んでいる間)。
② -DIktAn sonra(〜した後で)= -DIk(名詞化)+「〜から」の形(奪格)+ sonra(後)。語幹の最後が p, ç, t, k などの無声子音なら d が t になる(yaptıktan)。
③ -mAdAn önce(〜する前に)= 否定の -mA +「〜から」の形 + önce(前)。2型の母音そろえルールで madan/meden が決まる。
④ -(y)Ip(〜して、そして)= 動作を時間順につなげる形。「〜して、それから〜する」のように、主語が同じ複数の動作を1つの文にまとめられる。最後の動詞だけに時制・人称を付ければよい。
⑤ -(y)ArAk(〜しながら・〜することによって)= 手段・様態を添える形。「どうやって〜するか」を説明する。2型の母音そろえルールで arak/erek が決まる。
活用パターン表
語幹の終わりの音(母音か子音か)によって、つなぎの音(緩衝子音 y)が要るかどうかが変わります。
| 動詞(語幹) | -DIktAn sonra | -mAdAn önce | -(y)Ip | -(y)ArAk |
|---|
| gel(来る) | geldikten sonra | gelmeden önce | gelip | gelerek |
| oku(読む) | okuduktan sonra | okumadan önce | okuyup | okuyarak |
| yap(する) | yaptıktan sonra | yapmadan önce | yapıp | yaparak |
| iç(飲む) | içtikten sonra | içmeden önce | içip | içerek |
| başla(始める) | başladıktan sonra | başlamadan önce | başlayıp | başlayarak |
※ -(y)ken は上の4つと違い、アオリストや進行形の活用語尾の後ろに付きます: gelirken(来ているとき)、okurken(読んでいる間)、yapıyorken(している最中)。
例文
- Ben öğrenciyken İstanbul'da yaşadım.(私は学生だった時、イスタンブールに住んでいた)
- Yemek yerken konuşma!(食事をしている時は話さないで!)
- Eve geldikten sonra ellerimi yıkadım.(家に帰った後で、手を洗った)
- Kitabı okuduktan sonra arkadaşıma anlattım.(その本を読んだ後で、友達に話した)
- Ödevimi yaptıktan sonra dışarı çıktım.(宿題をした後で、外に出た)← p の後なので t
- Sen gelmeden önce yemeği hazırladım.(君が来る前に、料理を用意した)
- Bu kitabı okumadan önce özetini okudum.(この本を読む前に、要約を読んだ)/ Yemek yapmadan önce ellerimi yıkarım.(料理をする前に、手を洗う)
- Eve gelmeden önce markete gittim, geldikten sonra yemek yaptım.(家に帰る前にスーパーへ行き、帰った後で料理をした)
- Sabah kalkıp duş aldım.(朝起きて、シャワーを浴びた)
- Bu kitabı okuyup arkadaşıma verdim.(この本を読んで、友達にあげた)
- Gülümseyerek "merhaba" dedi.(微笑みながら「こんにちは」と言った)
- Çok çalışarak sınavı geçti.(たくさん勉強することで試験に合格した)
ミニ会話
- A: Yarın ne yapacaksın?(明日は何をするの?)
- B: Ödevimi bitirdikten sonra arkadaşlarımla buluşacağım.(宿題を終えた後で、友達と会うつもりだよ)
- A: Peki, evden çıkmadan önce bana haber ver.(じゃあ、家を出る前に教えてね)
- B: Tamam, hazır olup seni ararım.(わかった、準備ができたら電話するね)
- A: Ben de kitap okuyarak evde kalacağım.(私は本を読みながら家にいるつもりだよ)
- B: İyi eğlenceler, sonra görüşürüz!(楽しんでね、また後でね!)
つまずきポイント
- × gelmedan önce → ○ gelmeden önce。gel の e は前グループ(e, i, ö, ü)なので meden です。
- × geldıkten → ○ geldikten。前グループの語幹には i(点あり)。ı と i は別の文字です。
- ×(「来た後で」のつもりで)gelmeden sonra → ○ geldikten sonra。-mAdAn は önce(前)とセット、-DIktAn は sonra(後)とセットです。
- × Okuyup, kitabı verdim(のように動詞の間にコンマを挟む) → ○ Okuyup kitabı verdim。-(y)Ip は日本語の読点のような働きをするので、間にコンマは要りません。
- × 全部の動詞に時制を付ける(Okudum ve verdim) → ○ -(y)Ip でつなぐ文は最後の動詞だけに時制・人称を付ければ十分です。
3行まとめ
- 「〜のとき」= -(y)ken(形はいつも -ken のまま変わらない)。「〜した後で」= -DIktAn sonra、「〜する前に」= -mAdAn önce。
- 「〜して、そして」= -(y)Ip(最後の動詞だけに時制を付ける)。「〜しながら/することで」= -(y)ArAk。
- 語順は日本語と同じ感覚。「帰る前に/帰った後で/読んで」のイメージのまま使える。