ある・ない・持っている(var / yok)
この課でできるようになること: 「〜がある/いる」「〜がない」「〜を持っている」を、var と yok のたった2語で言えるようになる。
まず日本語で考える
日本語の「ある/いる」「ない/いない」にそのまま当たるのが var(ある)と yok(ない)です。さらにトルコ語には英語の have のような「持つ」専用の動詞がなく、「私のところにペンがある」という言い方で「持っている」を表します。日本語でも「私には時間がある」「彼には子供がいる」と言います。発想が似ているので、日本語話者にはなじみやすい仕組みです。しかも var と yok は名詞や形容詞のように扱われる特別な単語で、動詞のように人称ごとに形を変える必要がありません。「だれの話か」は、この課で復習する単語の後ろにつくパーツ(所有接尾辞)のほうが引き受けてくれるからです。
ルール
①「(場所)に〜がある」= 場所に「〜で・〜の中」の形(位置格 -DA)を付ける + 物 + var/yok
②「(人)は〜を持っている」= 「人のところに〜がある」(bende = 私のところに)、または「人の〜がある」(kalemin var = 君のペンがある)の形で言う
③疑問文は var mı? / yok mu? のように、疑問の mI をスペースを空けて後ろに置く
④var/yok は動詞ではないので、時制や人称で形が変わらない。過去は vardı(あった)/ yoktu(なかった)という決まった1形だけを覚えればよい
活用パターン表
var / yok 自体は活用しませんが、「持っている」の意味を作る所有のパーツは人称ごとに変わります。12課の所有のパーツの復習も兼ねて一覧にします。
| 人称 | 子音で終わる語(kalem) | 母音で終わる語(araba) |
|---|
| benim(私の) | kalemim var | arabam var |
| senin(君の) | kalemin var | araban var |
| onun(彼/彼女の) | kalemi var | arabası var |
| bizim(私たちの) | kalemimiz var | arabamız var |
| sizin(あなた方の) | kaleminiz var | arabanız var |
| onların(彼らの) | kalemleri var | arabaları var |
例文
- Evde kedi var.(家に猫がいます)← ev + de(〜に)
- Bahçede ağaç yok.(庭に木はありません)
- Bende kalem var.(私はペンを持っています。直訳: 私のところにペンがある)
- Onda para yok.(彼はお金を持っていません)
- Kalemin var mı?(君はペンを持っていますか)← kalem + in(君の)+ var mı
- Zamanın yok mu?(時間がないの?)
- Sınıfta kaç öğrenci var?(教室に何人の学生がいますか)← kaç(いくつ)+ 名詞は単数のまま(4課の復習)
- Arabası var ama kullanmıyor.(彼は車を持っているけれど使っていない)
- Dün param yoktu.(昨日はお金がなかった)← yok の過去形 yoktu
- Geçen yıl burada bir market vardı.(去年ここにはスーパーがあった)← var の過去形 vardı
- Hiç vaktim yok.(私には全く時間がありません)← hiç(全く)を添えて強調
- Odada iki pencere var.(部屋に窓が2つあります)
- Onların İstanbul'da evi var.(彼らはイスタンブルに家を持っています)← onların(彼らの)+ ev + i
ミニ会話
- A: Affedersiniz, yakında bir eczane var mı?(すみません、近くに薬局はありますか)
- B: Evet, köşede bir eczane var.(はい、角に薬局があります)
- A: Peki otobüs durağı var mı?(では、バス停はありますか)
- B: Hayır, maalesef bu sokakta durak yok.(いいえ、残念ながらこの通りには停留所がありません)
つまずきポイント
- ×「持つ」という動詞を探す → ○var/yok で表す(専用の動詞はそもそも存在しない)
- ×Var kedi evde のような語順 → ○Evde kedi var.(var/yok は文の最後に置く)
- ×var のあとに人称の形を付けたくなる → ○var/yok 自体は形が変わらない単語。活用しない。持ち主は所有のパーツ(kalemim, araban など)で示す。
- ×過去のことも Param yok. と現在形で言ってしまう → ○過去は Param yoktu.(お金がなかった)、Bir market vardı.(スーパーがあった)と、決まった1つの過去形を使う。
- ×Sınıfta kaç öğrenciler var? と複数形にする → ○kaç(いくつ)の後ろは単数のまま: kaç öğrenci var?(4課の数字ルールと同じ)
3行まとめ
- var = ある/いる、yok = ない/いない。文の最後に置く。
- 「持っている」は「私のところに〜がある」という発想で var/yok を使う。持ち主は所有のパーツで示す。
- var/yok は活用しないが、過去だけは vardı / yoktu という決まった形がある。疑問は var mı? / yok mu?