第28課 / 32課 B2
強調構文(c'est...qui/que)
強調構文(c'est...qui/que)
この課でできるようになること: 文の中の特定の要素(主語・目的語・状況語など)を「まさにコレだ」と強調する c'est...qui / c'est...que の構文が使えるようになる。
まず日本語で考える
日本語でも「〜したのは彼です」「私が食べたいのはこれです」のように、注目してほしい部分を後ろや文末に置いて強調する言い方がありますね。フランス語では c'est+強調したい要素+qui/que+残りの文 という決まった型で、この「注目してほしい部分」を文の頭近くに引き出して強調します。強調する要素が「主語」なら qui、それ以外(目的語・状況語など)なら que を使う、というのが最大のポイントです。
ルール
① 基本の型: C'est+強調したい要素+qui/que+残りの文。
② 強調したい要素が 主語のときは qui。C'est Marie qui a téléphoné.(電話したのはマリです)
③ 強調したい要素が 主語以外(直接目的語・間接目的語・状況語など)のときは que。C'est ce livre que je cherche.(私が探しているのはこの本です)
④ 強調される語が代名詞の場合、強勢形(moi, toi, lui, elle, nous, vous, eux, elles)を使う。C'est moi qui ai raison.(正しいのは私だ)
⑤ qui の後ろの動詞は、強調された主語の人称に一致させる(C'est moi qui ai raison であって、ai は je と同じ一致。C'est toi qui as raison)。
⑥ 否定形は Ce n'est pas...qui/que。Ce n'est pas Paul qui a menti.(嘘をついたのはポールではない)
活用表(c'est...qui の後ろの動詞一致・avoirの例)
| 強調される強勢代名詞 | qui の後ろの動詞(avoirの例) |
|---|---|
| moi | C'est moi qui ai raison |
| toi | C'est toi qui as raison |
| lui / elle | C'est lui qui a raison |
| nous | C'est nous qui avons raison |
| vous | C'est vous qui avez raison |
| eux / elles | C'est eux qui ont raison |
例文
- C'est Marie qui a téléphoné.(セ・マリ・キ・ア・テレフォネ)— 電話したのはマリです(主語を強調・qui)
- C'est ce livre que je cherche.(セ・ス・リーヴル・ク・ジュ・シェルシュ)— 私が探しているのはこの本です(目的語を強調・que)
- C'est demain que nous partons.(セ・ドゥマン・ク・ヌ・パルトン)— 私たちが出発するのは明日です(状況語を強調・que)
- C'est moi qui ai raison.(セ・モワ・キ・エ・レゾン)— 正しいのは私だ(強勢代名詞+qui、動詞はjeと一致)
- C'est à Paris que j'ai rencontré mon mari.(セタ・パリ・ク・ジェ・ランコントレ・モン・マリ)— 私が夫と出会ったのはパリでだ
- Ce n'est pas Paul qui a menti.(ス・ネ・パ・ポール・キ・ア・マンティ)— 嘘をついたのはポールではない
- C'est toi qui as gagné.(セ・トワ・キ・ア・ガニェ)— 勝ったのは君だ
- C'est nous qui avons décidé.(セ・ヌ・キ・アヴォン・デシデ)— 決めたのは私たちです
- C'est vous qui avez raison.(セ・ヴ・キ・アヴェ・レゾン)— 正しいのはあなた方です
- C'est eux qui ont téléphoné.(セ・ウー・キ・オン・テレフォネ)— 電話したのは彼らです
- C'est avec Marie que je travaille.(セタヴェック・マリ・ク・ジュ・トラヴァイユ)— 私が一緒に働いているのはマリとです
- Ce n'est pas moi qui ai pris ton livre.(ス・ネ・パ・モワ・キ・エ・プリ・トン・リーヴル)— 君の本を取ったのは私ではありません
ミニ会話
場面: 誰が花瓶を割ったのかを話す友人同士です。
- A: Qui a cassé ce vase ?(キ・ア・カセ・ス・ヴァーズ)— 誰がこの花瓶を割ったの?
- B: Ce n'est pas moi qui l'ai cassé !(ス・ネ・パ・モワ・キ・レ・カセ)— 割ったのは私ではないよ!
- A: Alors qui ?(アロール・キ)— じゃあ誰?
- B: C'est le chat qui a fait tomber le vase.(セ・ル・シャ・キ・ア・フェ・トンベ・ル・ヴァーズ)— 花瓶を落としたのは猫だよ
ここがポイント
- 強調する要素が主語なら qui、主語以外(目的語・状況語)なら que、と役割で使い分ける。
- qui の後ろの動詞は、強調された主語の人称にきちんと一致させる(C'est moi qui suis... のように)。
- 前置詞つきの要素(à Paris など)を強調するときも、前置詞ごと c'est の後ろに置く(C'est à Paris que...)。
よくある間違い
- × C'est Marie que a téléphoné.(主語の強調に que を使ってしまう)→ ○ qui(強調される要素が主語のときは qui)
- × C'est ce livre qui je cherche.(目的語の強調に qui を使ってしまう)→ ○ que(je cherche の目的語だから que)
- × C'est moi qui a raison.(強調された moi=je に対して3人称の a を使ってしまう)→ ○ ai(qui の後ろの動詞は強調された主語の人称に一致。moi=je なので ai)
- × C'est nous qui a raison.(quiの後ろの動詞をnousに一致させずilと同じ形にしてしまう)→ ○ avons(nousに一致させてavons)
3行まとめ
- C'est+強調要素+qui/que+残りの文、が強調構文の型。
- 強調要素が主語なら qui、それ以外(目的語・状況語)なら que。
- qui の後ろの動詞は強調された主語の人称に一致させる(C'est moi qui ai... のように)。
この課を3問だけ
「電話したのはマリです」を正しく表すのは?
強調される要素(Marie)は主語なのでquiを使います。
「私が探しているのはこの本です」を正しく表すのは?
強調される要素(ce livre)はcherche(探す)の目的語なのでqueを使います。
強調する要素が主語のときに使うのは?
強調構文で主語を強調するときはquiを使います。主語以外(目的語・状況語)を強調するときはqueを使います。
{correct} / {total} 問正解
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