第22課 / 32課 B1
使役・知覚構文(faire+不定詞・voir/entendre+不定詞)
使役・知覚構文(faire+不定詞・voir/entendre+不定詞)
この課でできるようになること: faire+動詞の原形(使役=〜させる/〜してもらう)、voir・entendreなど+動詞の原形(知覚=〜するのを見る/聞く)の構文が作れるようになる。
まず日本語で考える
日本語の「〜させる」「〜するのを見る/聞く」にあたる言い方です。フランス語ではfaireやvoir・entendreのすぐ後ろに、動詞の原形(辞書に載っている形=不定詞)をそのまま続けるだけで作れます。難しい活用は必要ありません。
ルール
① faire+不定詞 = 使役(自分でするのではなく、誰かに/何かに〜させる・〜してもらう)。
Je fais réparer ma voiture.(私は車を修理させる=修理してもらう)
Elle fait pleurer son frère.(彼女は弟を泣かせる)
② 「誰に」させるかを示すときは par または à を使う。
Je fais réparer ma voiture par un mécanicien.(私は整備士に車を修理してもらう)
③ voir / entendre / écouter / regarder + 不定詞 = 知覚構文(〜するのを見る/聞く)。「誰が/何が〜するか」は不定詞の後ろに置く。
J'entends chanter les oiseaux.(鳥が歌うのが聞こえる)
Je vois arriver le train.(電車が到着するのが見える)
④ faire・voir・entendreの後ろに que は入れない(接続詞なしで動詞の原形に直結する)。
構文比較表
| 構文 | 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|---|
| faire+不定詞(使役) | 主語+faire+動詞(原形)+(par/à+動作主) | 〜させる/してもらう | Je fais réparer ma voiture (par un mécanicien). |
| 知覚構文(voir/entendre/regarder/écouter+不定詞) | 主語+知覚動詞+動詞(原形)+動作主 | 〜するのを見る/聞く | J'entends chanter les oiseaux. |
例文
- Je fais réparer ma voiture.(ジュ・フェ・レパレ・マ・ヴォワテュール)— 私は車を修理させる
- Elle fait pleurer son frère.(エル・フェ・プルレ・ソン・フレール)— 彼女は弟を泣かせる
- Je fais réparer ma voiture par un mécanicien.(ジュ・フェ・レパレ・マ・ヴォワテュール・パル・アン・メカニシヤン)— 私は整備士に車を修理してもらう
- J'entends chanter les oiseaux.(ジャンタン・シャンテ・レゾワゾー)— 鳥が歌うのが聞こえる
- Je vois arriver le train.(ジュ・ヴォワ・ザリヴェ・ル・トラン)— 電車が到着するのが見える
- Il fait travailler ses employés.(イル・フェ・トラヴァイエ・セザンプロワイエ)— 彼は従業員たちを働かせる
- Elle fait laver sa voiture.(エル・フェ・ラヴェ・サ・ヴォワテュール)— 彼女は車を洗わせる
- Le professeur fait travailler ses élèves.(ル・プロフェスール・フェ・トラヴァイエ・セゼレーヴ)— 先生は生徒たちを勉強させる
- Je vois passer le bus.(ジュ・ヴォワ・パセ・ル・ビュス)— バスが通り過ぎるのが見える
- Nous entendons parler nos voisins.(ヌザンタンドン・パルレ・ノ・ヴォワザン)— 隣人たちが話しているのが聞こえる
- Ça me fait rire.(サ・ム・フェ・リール)— それは私を笑わせる(=それはおかしい)
- Il fait construire une maison.(イル・フェ・コンストリュイール・ユヌ・メゾン)— 彼は家を建てさせている
- Elle regarde jouer les enfants.(エル・ルギャルド・ジュエ・レザンファン)— 彼女は子どもたちが遊ぶのを見ている
ミニ会話(場面: 引っ越し・リフォームの話をしている友人同士)
- A: Tu fais réparer ta voiture ?(テュ・フェ・レパレ・タ・ヴォワテュール)— 車を修理させてるの?
- B: Oui, je la fais réparer par un mécanicien près de chez moi.(ウィ、ジュ・ラ・フェ・レパレ・パル・アン・メカニシヤン・プレ・ドゥ・シェ・モワ)— うん、家の近くの整備士に修理してもらってる
- A: Et ta maison, tu la fais rénover aussi ?(エ・タ・メゾン、テュ・ラ・フェ・レノヴェ・オシ)— それで家も改装させてるの?
- B: Oui, j'entends travailler les ouvriers tous les matins !(ウィ、ジャンタン・トラヴァイエ・レゾュヴリエ・トゥ・レ・マタン)— うん、毎朝作業員たちが働いているのが聞こえるよ!
ここがポイント
- faire+不定詞・voir/entendre+不定詞は、後ろの動詞を活用させず原形のまま使う。ここが一番のポイント。
- faireの構文(使役)では動作をする人が「par+人」または「à+人」で表される。par+人は文の最後に置く。
- 知覚構文(voir/entendre)では「誰が/何がその動作をするか」が不定詞の後ろに来る語順に注意する(英語の語順と逆)。
よくある間違い
- × Je fais que mon frère répare la voiture.(faireの後にqueを入れてしまう)→ ○ Je fais réparer la voiture (par mon frère).(queなしで不定詞に直結)
- × J'entends les oiseaux chanter.(語順を英語式にしてしまう)→ ○ J'entends chanter les oiseaux.(動詞の原形が先、主語がその後ろ)
- × Elle fait pleure son frère.(不定詞にせず活用させてしまう)→ ○ Elle fait pleurer son frère.(faireの後は必ず不定詞のまま)
- × Je fais laver par un employé ma voiture.(par+人を不定詞と目的語の間に挟んでしまう)→ ○ Je fais laver ma voiture par un employé.(par+人は文の最後に置く)
3行まとめ
- faire+不定詞=使役(〜させる/してもらう)。動作主はpar/àで示し、文末に置く。
- voir/entendre/écouter/regarder+不定詞=知覚構文(〜するのを見る/聞く)。動作主は不定詞の後ろ。
- どちらもfaire/voir/entendreの後ろの動詞は原形のまま(queを入れない・活用させない)。
この課を3問だけ
「私は車を修理させる」の正しい文は?
faireの後ろは不定詞(原形)のréparerをそのまま続けます。queを入れたり過去分詞にしたりしません。
「鳥が歌うのが聞こえる」の正しい語順は?
知覚構文では動詞の原形(chanter)が先、動作をする主体(les oiseaux)がその後ろに来ます。英語式の語順(les oiseaux chanter)は間違いです。
「私は整備士に車を修理してもらう」の正しい文は?
使役構文で「誰に」させるかはpar+人(またはà+人)で示します。動作主を動詞の直後に置くのは誤りです。
{correct} / {total} 問正解
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