第5課 / 32課 A1
avoirと否定文(ne...pas・年齢の言い方)
avoirと否定文(ne...pas と年齢の言い方)
この課でできるようになること: 英語の have にあたる avoir(持っている)の現在形が言え、動詞を否定する ne...pas が使えるようになる。年齢の言い方や、avoir を使った体調・状態の決まり文句(お腹が空いた、喉が渇いた、など)もマスターする。
まず日本語で考える
avoir は英語の have と同じ「持っている」という意味の動詞ですが、être と同じくらい不規則で使用頻度も高いので、丸ごと覚える必要があります。またフランス語では日本語の「〜歳です」を、être(〜です)ではなく avoir + 数字 + ans(年) の形、つまり「〇年を持っている」という発想で表現します。同じように「お腹が空いた」「喉が渇いた」「暑い/寒い」なども、英語の be 動詞ではなく avoir(持っている)を使う独特の発想で表す点が特徴です。否定文の作り方(ne...pas で動詞をはさむ)もこの課で身につけます。
ルール
① avoir(「持っている」の形)の現在形。
| 主語 | avoir の形 |
|---|---|
| je | ai |
| tu | as |
| il/elle/on | a |
| nous | avons |
| vous | avez |
| ils/elles | ont |
② je の後は ai が母音始まりなのでエリジオンする(j'ai)。tu・il・elle は母音始まりの形(as, a)でも エリジオンしない(tu as, il a のまま。エリジオンするのは je・le・la・de・ne・que・se・me・te などの決まった語だけ)。
③ 否定文は動詞を ne(母音の前では n')と pas ではさむ。
je + n'ai pas / tu + n'as pas / il + n'a pas …
④ 「(不特定の)〜がある/持っている」を否定すると、un/une/des は de に変わる(数えられる量がゼロになるイメージ)。
J'ai un chat.(猫を飼っている)→ Je n'ai pas de chat.(猫を飼っていない)
⑤ 年齢は avoir + 数字 + ans で表す。J'ai vingt ans.(私は20歳です=直訳「私は20年を持っている」)
⑥ avoir を使った体調・状態の決まり文句も多い: avoir faim(お腹が空いている)・avoir soif(喉が渇いている)・avoir chaud(暑い)・avoir froid(寒い)・avoir raison(正しい)。英語の be hungry につられて être を使わないよう注意。
例文
- j'ai(ジェ)— 私は持っている ← avoir, je(エリジオン)
- tu as(テュ・ア)— 君は持っている ← avoir, tu(エリジオンしない)
- elle a(エラ)— 彼女は持っている ← avoir, elle
- nous avons(ヌザヴォン)— 私たちは持っている ← avoir, nous(リエゾン)
- vous avez(ヴザヴェ)— あなた方は持っている ← avoir, vous(リエゾン)
- ils ont(イルゾン)— 彼らは持っている ← avoir, ils(リエゾン)
- J'ai vingt ans.(ジェ・ヴァンタン)— 私は20歳です
- Je n'ai pas de chat.(ジュ・ネ・パ・ド・シャ)— 私は猫を飼っていません
- Elle n'a pas de stylo.(エル・ナ・パ・ド・スティロ)— 彼女はペンを持っていません
- Il a une sœur.(イラ・ユヌ・スール)— 彼には姉妹が1人います
- Nous avons faim.(ヌザヴォン・ファン)— 私たちはお腹が空いています
- Vous avez raison.(ヴザヴェ・レゾン)— あなたの言う通りです
- Ils n'ont pas d'argent.(イル・ノン・パ・ダルジャン)— 彼らはお金を持っていません(deが母音の前でd'にエリジオン)
ここがポイント
- avoir も être と同じく不規則動詞。6つの形(ai, as, a, avons, avez, ont)をそのまま覚える。
- エリジオンするのは je(+ le/la/de/ne/que/se/me/te)などの決まった語だけ。tu は母音始まりの語の前でもエリジオンしない(tu as であって t'as とは正式には書かない)。
- 否定の ne...pas で動詞をはさみ、母音の前の ne は n' になる。不特定の目的語(un/une/des)は否定文で de(母音の前は d')に変わる。
- avoir + 名詞 で体調・状態を表す決まり文句が多い(avoir faim/soif/chaud/froid/raison)。英語の be 動詞発想と違うので、丸ごと覚える。
よくある間違い
- × je as → ○ j'ai(je の avoir の形は ai。as は tu の形)
- × Je ne ai pas → ○ Je n'ai pas(母音の前の ne は n' にエリジオンする)
- × J'ai un chat. の否定を J'ai pas un chat. と言ってしまう → ○ Je n'ai pas de chat.(neを忘れず、un は de に変える)
- × Ils n'ont pas de l'argent.(否定文でdeの後にl'を残してしまう)→ ○ Ils n'ont pas d'argent.(否定のde+母音始まりの名詞はd'にエリジオンする。l'は残さない)
- × avoir faim を être faim と言ってしまう(英語の be hungry につられる)→ ○ avoir faim(フランス語では「空腹を持っている」という発想。avoir soif/chaud/froid も同じ発想)
ミニ会話(カフェで注文する)
場面: カフェで、Marie(マリー)と店員が話している。
- Marie : Bonjour, j'ai faim et j'ai soif !(ボンジュール、ジェ・ファン・エ・ジェ・ソワフ)— こんにちは、お腹も空いたし喉も渇いたわ!
- 店員 : Vous avez de la chance, nous avons un menu spécial.(ヴザヴェ・ドゥ・ラ・シャンス、ヌザヴォン・アン・ムニュ・スペシャル)— それはラッキーですね、特別メニューがありますよ。
- Marie : Vous avez du café ?(ヴザヴェ・デュ・カフェ)— コーヒーはありますか?
- 店員 : Oui, mais nous n'avons pas de thé aujourd'hui.(ウィ、メ、ヌ・ナヴォン・パ・ドゥ・テ・オジュルデュイ)— はい、でも今日は紅茶がありません。
- Marie : Pas de problème !(パ・ドゥ・プロブレム)— 問題ないです!
3行まとめ
- avoir(持っている)は ai/as/a/avons/avez/ont と不規則に変化する。
- 否定は ne(母音の前で n')...pas で動詞をはさむ。不特定の目的語は un/une/des → de(母音の前は d')に変わる。
- 年齢は avoir + 数字 + ans。avoir faim/soif/chaud/froid のように、体調・状態も avoir を使って表す。
この課を3問だけ
「私は持っている」を正しく選んでください。
avoir の je の形は ai。母音で始まるので j'ai とエリジオンします。je ai と離して書くのは誤りです。
「君は持っている」を正しく選んでください。
avoir の tu の形は as。tu はエリジオンしない語なので tu as とそのまま2語で書きます(t'as はくだけた話し言葉のつづりで、正式な書き言葉には使いません)。
「彼女は持っている」を正しく選んでください。
avoir の elle(il と同じ)の形は a です。
{correct} / {total} 問正解
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